双姫 Ⅰ



「凄かったねぇ~?
聞いて聞いて僕ね?
パンダが迫って来た時殴りそうになったよ!」


「芦基、仮にも女子です。
殴っては駄目ですからね??」


「いや、お前の発言の方が傷付くだろ(笑)」


「慧に同感~♪♪」


変装をせず登校したのが原因なのか
ハイテンションな俺達。

あの後、屋上に来て今に至る。


「もう~!やっぱり紘は変装して!
女子全員が狙っちゃうよ…。」


コイツは知らねぇんだろうな。
野郎共が実基をどんな目で見てるかなんて。

本当は俺だって実基には変装して欲しい。
あんな奴らに見せたくもねぇ。
実基には俺だけで良いんだ。


んな事恥ずかしくて言えねぇけどな?


「心配すんなよ。
これも朱音の為だ。我慢してくれ、な?」


宥めるように頭を撫でてやる。