双姫 Ⅰ



双覇side


「キャー!!!!カッコいいー/////」

「あんな人、この学校に居た!?」

「てか超レベル高いんだけど♡」


学校に着くなり
校舎を埋め尽くす程の人、人、人。


「おはよ!ねぇ、玲。何事〜??」


「燐、見て分かんねぇか?
『神龍』目当てだよ。これ全部。」


「なんだよこれ。
前は俺らに群がってたくせによ。」


「凄い人だかりですね。流石は『神龍』」


気付けば愁斗、李樹も合流している。
でも、一人足りない。


「…類は?」


「まだ来ていないようです。
珍しいですね。類が愁斗より遅いなんて。」


「おい、李樹。
俺がいっつも遅刻ギリギリに
来てるみてぇーじゃねぇか。」


「そのつもりで言ってるんですが。何か?」


「こっんのやろ~!」


「もぉ~朝っぱらから喧嘩しないでよ。
それより早く教室行こ?」


そうは言ってもこの人だかり。
なかなか前に進めない。


「邪魔くせぇな…。俺らに対しての当てつけか?」


遠目に見える『神龍』を睨み
俺達はその場を離れた。

その光景を『神龍』全員が見ていた事も知らず。


双覇sideEND