「よぉ、遅かったな。」
屋上の中央に佇む一人の男。
「お前が神崎 紘か?」
「あぁ、俺を探してたんだって?
一体なんの用だ?」
「神崎 蒼翔を知っているか…?」
「知ってるもなにも俺の弟だが?」
「「「「「!?」」」」」
「やっぱり!ねぇ!蒼翔は今どうしてるの!?」
燐が神崎に駆け寄る。
だが、
「悪いが答えるつもりは無い。」
その一言で静寂に包まれた。
「…どういう事だ。」
「そのままの意味だ。
お前らは蒼翔にとってマイナスでしかない。
これを機に俺の弟に近付くんじゃねぇ。」
「てめぇ何様だよ!
たかが兄貴ってだけで
俺らに指図してんじゃねぇよ!!」
「力ずくで聞き出すしかありませんか?」
「……怪我したくなかったら教えて。
俺は無駄な争いなんかしたくないから……。」
「へぇ、俺に喧嘩売るのか?」
「それで蒼翔の居場所を聞けるんならな!!!」
俺の言葉と同時に
燐、愁斗、李樹、類が飛びかかった。
一瞬だ。そう、たった数秒だった。
確かに俺は
李樹達が神崎に飛びかかったのを見た。



