双姫 Ⅰ



「だから!貴方がですね!!」


「なんだよ舜。何が言いたいんだよ……。」


こんな慌てる舜を見たのは初めてだ。


「あのね!紘…。」


「どうしたんだ?実基。」


言いにくそうにオドオドする
実基に優しく声をかける。


すると小声で


「『双覇』が紘を探してる…。」


……俺の聞き間違いか??
いや、俺は目立つ行動なんかしてねぇ。

害の無い平凡な生徒を演じてきたんだ。
それに『双覇』と会った事もねぇぞ?


「なんかの間違いじゃねぇーの?」


俺が思ってた事を慧が言ってくれた。
流石、幹部。俺を分かってんな。


「それがさ〜?本当なんだよね〜〜?

僕も『双覇』に聞かれたもん。
「二年に神崎 紘は居るか」って!!

ドンマイ紘!!遂にバレちゃった!?」


「もう芦基!ふざけないの!!

ねぇ、紘。心当たり無いの?
本当に『双覇』と関わってない??」


「うーーーん…。」


思い当たる事もねぇーよ。