「…朱音は『あそこ』には行ってるのか…?」
「あぁ…朝早く家を出てるみたいだ。
それも花買って毎日。」
「そうか…。」
窓から見える景色は清々しい程の快晴に対し
神崎家はドヨン…とした空気が流れている。
「…今はそっとしてあげましょう?」
ね?っと悠華が同意を求める。
「うん…。
近々『神龍』の倉庫にでも連れて行こうかな。
アイツらも朱音に会いたがってるし。」
「そうだな。『神龍』なら大丈夫だろう。
だが、無茶させるなよ??」
「分かってる。」
「そうと決まったら。食べましょ!!
私達が暗かったら朱音が困っちゃうわ!」
気付けば目の前には大量の朝ご飯。
「……………作り過ぎじゃね?」
「朱音の事考えて、
気づいたらこんなに作ってたの♪」
「「…。」」
「残さず食べてくれるわよね…?(黒笑)」
「「はい…!」」
「じゃあ、サッサと片付けちゃうわよ~!」
ドヨン…としていた空気が
少しだけ晴れた様な気がした。
悠華、琉駕、紘sideEND