「しゅ……き………える?」


誰?


声と同時に手に温もりが伝わる。


温かい……。


「……声が聞きたいよ。」


私はこの声を知ってる。


" 朱音! "


" 俺の過去聞いてくれる… ?"


" 一生に生きていこう。"


" 守ってくんなきゃ嫌だから! "


" 朱音、死なないよな?
だって『約束』したじゃんッ!!"


早く起きなきゃ。

類が泣いてる…。

起きて、抱き締めてあげなきゃ……。


だって私は類が、


『……る…い…。』


好きだから。