双姫 Ⅰ



「おねぇちゃんなら
残された人の気持ち分かるでしょ!?

皆に同じ思いさせるの…?

本当は一緒に居たいくせに!!」


『蒼空…。』


「お願いだから…戻ってよぉ!」


必死に扉の方へ向かわせようとする蒼空。


類、類の言う通りだったね。
蒼空は私を恨んでなんかいなかった。

今だって私を生かそうと必死になってる。


『蒼空…私……生きたい……ッ…。』


蒼空の側に居たい、それは本当に思ってる。

でも、皆に会いたい。

そんな気持ちも蒼空は見抜いてた。


「うん!早く行って!!」


蒼空から離れ、白い扉に手をかける。


「おねぇちゃん!これはもう必要無いよね!?」


『え、なんでそれが!?』


蒼空の手には
私が『双姫』の時に使ってた白い仮面。