双姫 Ⅰ



『私は死んだんだよ…?』


「まだ死んでないよぉ!
でも、ちょーっと危ない!!」


『良いよ…このまま蒼空と居る。』


扉を離れ、蒼空の手を握る。


「おねぇちゃん…ごめんね。」


『なんで…蒼空が謝るの?』


謝るのは私の方だよ。
私を庇ったせいで死んじゃったんだから。


「蒼空が『約束』って言って
ずっとおねぇちゃんを縛ってる……。

死んだ後もおねぇちゃんは
蒼空との『約束』を守ろうとしてくれたぁ!」


ポロポロと涙を流す蒼空。


『まるで見てたように知ってるね…?』


「ずーっと見てたよ?その左目で…。

おねぇちゃんが蒼空の為に泣いて…。

蒼空の為に復讐をしようとして、
『双姫』として動いてた事も。

全部見てた…。」


『そっか…。』


死んだ後も私を見守ってくれてたんだ。


「おねぇちゃんと一瞬に居たい…。

でも、こんなの認めない。
蒼空は生きて欲しくて助けたんだからね!

死なす為に助けたんじゃないッ!」


"蒼空ちゃんも生きて欲しいと思ってるよ。"


類の言葉を思い出した。