双姫 Ⅰ



『蒼空…本当に蒼空??』


「酷いおねぇちゃん、妹を忘れたのぉ??」


大好きな笑顔で笑う蒼空。


『忘れる訳無いじゃん!!』


忘れた事なんて無かった。

ずっと…ずっと会いたかったんだから。


「うん…知ってるよ!」


蒼空は私と同じ身長、
全く同じなんだ何もかも。


「死んだ後も成長するんだってぇ!
まぁ、お婆ちゃんにはならないけどね♪」


『へぇ~…そうなんだ。』


暗闇を二人で歩きながら色んな事を話す。

さっきまで眠かったのに嘘のようだ。


『ねぇ、蒼空。その目は?』


『蒼い』筈の両目が左目だけ『朱い』

そこだけ私と違う、私は右目が『朱』だ。


「これ?
これねぇ蒼空が死んだ時に
先生が駄目になった
おねぇちゃんの目を入れてくれたんだよ♪

死んでるからちゃんと見えるよ?
便利だよねぇ♪♪」


『先生が…?』


「うん♪さぁ、着いたよぉ!」


暗闇の中に一つだけ白い扉が佇んでいる。


「その扉を開けば戻れるよ、皆の所へ!」


蒼空が私の背中を押した。