「先生!心拍数が低下しています!!」


「もっと輸血の準備を!
朱音ちゃん頑張るんだ!!
外には君を待つ人が居るんだから!!

蒼空ちゃんが悲しむよ!?」


出血が多く、輸血が追い付かない。


"私が…あの時逃げれたら
蒼空は死ななかった……。

蒼空は私のせいで死んじゃった…?"


幼い君は自分を責めて泣いていた。

自分が死ねば良かったと。


あの時の表情が今でも忘れられない。


「私は君を死なす為に
あの時助けたんじゃないッ!!」


だから生きてくれ。