「動くなよ、アンタには自首して貰うから。」
類の言葉に大人しく従う東条は
まるで借りてきた猫のようだ。
「朱音…それで良いよね??」
私はその光景を呆然と見ながら頷いた。
「朱音ー!!」
聞き覚えのある声に視線を移す。
『紘にぃ…。』
「無事だったんだな?『千騎組』も潰した。
こっちも片付いたみたいだな?」
『………うん。』
「……よく頑張ったな?
自分を見失わなかったんだな。」
違う、私は完全に見失ってた。
私は東条を殺すつもりだった。
『類……類が止めてくれたの。』
「そっか…。」
優しく頭を撫でてくれる紘にぃ。
その手は暖かくて少し力が抜けた。
終わった…。
そう思った時、
ダァン!!
近くで銃声が聞こえた。
「総長を…離せ……。」
血迷った男が銃を片手に近付いて来た。



