双姫 Ⅰ



『ただいま、紘にぃ話がある。』


帰って早々紘にぃの腕を引っ張って
自分の部屋に連れ込んだ。


「痛てぇよ!なんだよ朱音!!」


この様子じゃあ知らないか。


『真白が拉致られた。』


「は?確かお前が前に助けた子だっけ??」


『ここ数日真白に付き纏う奴が居たらしい。
だから私と『双覇』で護衛をしてた。

『蛇蝎』の可能性があったから。』


「おい、まさか…。」


『真白を拉致ったのは『蛇蝎』だ。
明日ケリを付けて来る。』


「……『千騎組』は潰しておく。
頼むから無茶だけはするなよ??

約束してくれ。」


紘にぃ本当は行くなって止めたいんだよね。

右手に力入り過ぎて白くなってるよ?
紘にぃが嘘つく時の癖。
気付いて無いみたいだけど。


『うん、ありがとう。』


それでも私を優先してくれる紘にぃ。

大好きだよ。