双姫 Ⅰ



「だが厄介な事になったな。」


『もし『蛇蝎』だったら真白が狙われる。』


「え…狙われる??」


あの時『蛇蝎』の幹部を
ボコったのは男装した私だ。


『私と真白は
繋がってると思われたのかもしれない。』


ここ最近『蛇蝎』の動きが無かったのは
真白を尾行していたからか。


『……ハァ…アイツらも本気出してきたか?
嬉しいけど真白が狙われるのはキツい。』


まだ私が狙われた方がマシだ。
真白がもし捕まったら命が危ない。


「ねぇ…真白ちゃんだよねぇ?」


「は、はい!」


「先ず貴女の状況を簡潔に説明します。

貴女を尾行しているのは
恐らく『蛇蝎』という暴走族で、
私達が追っている族でもあります。

偶然『双姫』として
貴女を助けた朱音さんと関係があると思われ、
監視の対象となっている…。

以上です。」


涼しい顔で坦々と説明を終えた李樹。


でも、女の子の気持ちを考えなよ…。


「…そ……です…か…。」


『…真白、どこの学校に通ってる?』


「蘭桜(らんおう)学園です…。」


蘭桜学園…ここからそう遠くない高校だった。