双姫 Ⅰ



「疾風、その辺にしてやれ。」


初めて玲に後光が見えた。
今回だけ、今回だけだからね。


「あ、総長。すみません…つい……。」


「つい…」って言う割には凄い剣幕だったよ。


「疾風の気持ちは分かりますよ。
それ程心配をかけたんですからね。」


『はい、李樹の言う通りです。
心配かけてごめんなさい。』


何も言い返す事が出来ず、素直に謝った。


「でも、無事で良かったです…ッ。」


『ちょっ、疾風泣いてんの?』


ポロポロと流す涙を拭う事もせず、
疾風は泣いていた。


「だって、あんな別れ方したら
もしかしたらって思うじゃないですかぁ!」


『あーごめん…。
でも、ちゃんと戻って来たから!』


「あだりまえでずよ!!」


鼻声ヤバいよ、てか鼻水出てるよ(笑)