双姫 Ⅰ



『紘にぃ達居るかな?』


ガチャ


屋上の扉を開ける。


『あ、やっぱり居た。紘にぃ~!』


「おぉ、朱音…ってどうした類!!」


驚いた表情で類を凝視する『神龍』


そりゃあ、今朝はなんともなかったのに
昼に会った時に青痣だらけだったら驚くよね。

クラスの皆も驚いてたけど
見て見ぬフリしてたし。


『光ちゃんと殴り合ってたのー。』


「「「「「はぁ!?」」」」」


『でも、その理由は話てくれないのー。
男同士の約束なんだって。』


「それにしたって…光喜さんガチじゃねぇ?」


慧ちゃんが類の顔をジロジロ見ている。


「でも、最後は類が勝ったんですよぉ♪」


「おい、燐。自慢気に言うなよ…。
俺は勝ったなんて思ってないから。」


「光喜さんに…お前がか??」


「信じられない…。」


「類くん!今度僕と組手しない??」


「止めておきなさい。
芦基とすると酷い目に遭いますから。」


「芦基先輩、遠慮させて頂きます。」


「えぇーーーーーなんでだよぉ!!」


「そうです、賢明な判断ですよ。」


『確かに芦基のヤり方はえげつないよね。
多分、芦基の見る目が変わるよ?』


初めて見た時は怖かったな~。
笑いながら相手を徐々に追い詰めるんだもん。


芦基の『遊龍』の由来は
女遊びが激しいって広まってるけど、
実はもう一つあるんだ。

どんな相手でも子供のように笑い、
遊びながら倒している様に見える。

って事からこの呼び名が付いたんだよ♪