双姫 Ⅰ



「な、何事!?
なんで類と藤先が殴り合ってんのぉ!?」


『わ、私が聞きたいよ!!
ちょっと類!光ちゃん!!何してんの!』


「あ…しゅ…「気ぃ抜くんじゃねぇ!」イッ!!」


『光ちゃん!!』


一瞬気を抜いた類を光ちゃんが殴った。


どうなってんのよ。
なんで二人は殴り合ってんの!?


「朱音!邪魔すんな!!」


『んな!何言ってんのよ!!
二人共ボロボロのくせに!!』


どちらの顔にも殴られた痕がある。


どれだけ長い間殴り合ってたの?
…何が理由で??


「お前だって東条とケリつける時に
邪魔されたくねぇだろうが!!」


『ッ!?』


ズルいよ…光ちゃん。
そんな事言われたら止められないじゃん。


二人共へ割って入ろうとした足を
私は静かに戻した。