『で…そこに代入して。
そうそう!やれば出来るじゃん!!』
「ほ、本当!?
僕…初めて勉強で褒められたよぉ(泣)」
「お、俺も…(泣)」
大袈裟な…。
「ね、ねぇ朱音?
他の奴らが見たがってるんだけど…。」
『は?』
私達は他の生徒に背を向けて教えていた。
振り向くと大勢の生徒が私の後ろに控えていた。
『な、何事?』
「皆、教えて欲しいみたい…。」
う、うそーん(笑)
クラス「か、神崎さん?教えて下さい!!」
『えー……。』
「俺、陽貴(はるき)!
てか、神崎さんめっちゃ可愛いね!!
俺に数学教えてよ!」
何コイツ馴々しい…。
陽貴は他の生徒を押し退けて
私の隣の椅子に座った。
「いや、マジで可愛いね…。
俺の彼女にならない?
結構俺もカッコいいと思うよ??」
いや、断じて無理。
生理的に無理、絶対無理。
話したくなくて燐と愁斗に向き直す。
話すだけ無駄無駄。
こんなのは一度話すと図に乗るタイプだから。
私は無視を決め通した。



