双姫 Ⅰ



大人数で倉庫から出ると
バイクもその分停めてあった。


『あ、私バイク持って来て無いんだ。』


「朱音、バイク持ってるんだ?」


『う、うん。
一応持ってるけど
『双姫』の時にしか乗らないかな…?』


やっぱり…話しずらい!!
どうしても挙動不審になってしまう!


「じゃあ、俺のに乗る?」


『へ!?きょ、今日は愁斗のに乗りたいな!
カッコいいし!!』


「朱音分かるか!?このカッコ良さが!!!」


『う、うん…!』


…見て後悔した。
だって、部屋と同じ真っ赤のバイクだったから。


『……スゴクカッコイイネ…。』


見た瞬間乗りたくなくなった。

どうして愁斗と言ってしまったんだろう。
他にも人は居るのに。


十秒前の自分を恨んだ。


「そんなに乗りたいのか!
特別に乗っけてやるよ!!!!」


褒められたと思った愁斗は
真っ赤のヘルメットを私に投げ、
後ろをポンポンと叩いて待ってる。


『あー…オネガイシマス……。』


本当は嫌だったけど今更断るのも悪い。

だから、乗る決心をした。