双姫 Ⅰ



類side


俺は朱音にキスしてしまった…。

それに強引に抱こうとしてしまうなんて。


嫌われたかな。
でも、止められなかったんだ。


あの時、燐が来てくれなかったら
俺はあのまま朱音を抱いてしまっていた。

良かったと思う反面残念と思う自分が居る。
でも、朱音にとっては怖かった筈。


現に朱音は少し動揺してるし。


「朱音もう食べねぇのか?」


『紘にぃ…口閉じて食べなよ……。
ちょっと食欲無いだけだから。』


「ふーん…その格好で行くのか?」


『あー…ブレザー貸したままだから
もうバレてもいっかって思うんだよね。』


「いやー!
それにしてもそんなデッカいのよ…ドス!」


「黙りなさい。
貴方はデリカシーという
言葉を知らないようですね。」


その会話を聞いて俺は席を立ち、
ブレザーを探す。


他の奴らに目を付けられたら嫌だから。