折角、美味しそうな料理だったのに
いまいち味が分からなくて直ぐに手を止めた。
「朱音、もう食べねぇのか?」
紘にぃが唐揚げを頬張りながら
心配気に聞いてくる。
『紘にぃ…口閉じて食べなよ……。
ちょっと食欲無いだけだから。』
「ふーん…その格好で行くのか?」
『あー…ブレザー貸したままだから
もうバレてもいっかって思うんだよね。』
「いやー!
それにしてもそんなデッカいのよ…ドス!」
「黙りなさい。
貴方はデリカシーという
言葉を知らないようですね。」
「り、李樹…テメェ本気でヤりやがったな……。」
『愁斗、大丈夫…?』
「心配無用ですよ。
愁斗は頑丈だけが取り柄ですからね。」
朝っぱらから李樹の毒舌が炸裂してる。
落ち込む愁斗を見ていると、
パサッ
肩に何かかけられた。



