『あ、えーっと類?』
類の瞳に魅入っていたけど
状況を理解して流石にマズいと分かった。
寝惚けてるのかな…。
『寝惚けてる?起きてる??どっち?』
「朱音…。」
『……何?』
うーん…どっちか分からんないな、これ。
「もう…どこにも行かない?」
ん?なんの事言ってるんだろう??
昨日の『約束』の事かな。
それとも逃げ回ってた事かな。
『うん、どこにも行かないよ?
昨日『約束』したでしょ?』
髪をワシャワシャとすると
擽ったそうに顔が緩んだ。
あれ?これ染めてない…??地毛??
「良かった…ずっと側に居てね。」
類の顔が近付いて来る。
『へ?る、類??』
いや、流石に近い近い!!
類の吐息が顔にかかった瞬間、
ギュッと目を閉じた。
ドサッ
『……え?』
「…スー……スー…。」
『……。』
…また寝ちゃったよ。



