双姫 Ⅰ



『ねぇ、類。』


「ん?」


おしぼりを取って類に向かい合う。

類も何か感じ取ったのか私に向かい合った。


『…約束する、死なないって。』


私は類に小指を向ける。

類も分かったのか
私の小指に自分の小指を絡めた。


指切りは私にとって
絶対に守るという儀式みたいなもの。


蒼空との約束は果たす事が出来ないけど
いずれは私も死ぬんだ。
その時は蒼空に謝ろうと誓った。


「うん、約束。」


指切り
拳万
嘘ついたら 針千本飲ます
指切った


『これって普通にしてるけど
意味知ったら怖いよね。』


「約束破る気にもならないよね。」


『でも、約束したから守るよ…。』


「守ってくんなきゃ嫌だから!」


私は新たに類と『約束』を交わした。