双姫 Ⅰ



「ねぇ、朱音?」


『グズ……ん?』


泣いている私の頭を撫でながら
類が話し掛けてきた。


「蒼空ちゃんとの約束って朱音が死ぬって事?」


『ッ!!』


そう、私の約束は蒼空とずっと一緒に居る事。
それは私が死なないと約束は果たされない。

東条を殺した後、私も死のうと考えていた。

類の予想が的中し、視線を逸らす。


「朱音、ちゃんと目を見て。」


無理矢理身体を起こされ、
顔を逸らせないように手で固定される。