双姫 Ⅰ



喧嘩の仕方以外にも
令嬢としての教養や作法も叩き込まれた。

気持ちが折れそうな時もあったけど、
支えてくれたのは他でも無い家族。


それでも学校には通いたくなくて
苦手なパソコンと睨めっこして
超難門の大学をスキップで卒業した。


『神龍』の皆に会ったのはまだ
直ちゃんと光ちゃんが現役だった頃。

紘にぃ、舜ちゃん、慧ちゃん、
芦基、実基姉ちゃんは下っ端だった。


『…紘にぃ……。』


「大丈夫だ、ここの奴らはお前を傷付けない。」


私を見る人達から逃げたくて
紘にぃの背中に隠れる。


「おい、紘!何騒いでんだ!」


「総長、副総長。
すんません、俺の妹の朱音です。」


「は?お前妹なんて…え……。」


『あ…あの時の……。』


蒼空が刺された時に居た二人の男の人。

それが直ちゃんと光ちゃん。


だから…『神龍』の皆は
私と蒼空の事を知っていたんだ。