双姫 Ⅰ



「それにしても敬語直んねぇな?」


『え…。』


「俺の事はさ!
お兄ちゃんとか紘って呼べよ!」


『じゃ、じゃあ紘にぃ??』


「良いね!今度からそれな!!」


私に兄が出来た瞬間だった。


それから私は

母さんが神崎財閥の社長。
父さんが神崎財閥副社長。

そして…『神崎組』という
ヤクザの組長をしていると知った。


父さんは実家の組に連れて行き、
鍛えようとした。


でも、一つ問題があった。


トラウマのせいか私は急に触れられたら
身体が拒絶してしまう体質になっていた。

これを見た父さんは
中断しようとしたけど私は諦めなかった。


" 苦しむだけなら誰でも出来る。"


その父さんの言葉が私を奮い立たせていた。