双姫 Ⅰ



病院で治療を受けたおかげなのか
傷は綺麗に治り、退院した。


そして私は神崎家に迎えられ、
『神崎 朱音』となった。


「ようこそ我が家へ!」


『え…我が家……?』


私の目の前にあるのはドデカいマンション。


「ここは神崎家が経営してる
マンションだから我が家同然なのよ♪」


…この人達は一体何者なんだろうか。
何も考えずについて来たけど…。

今頃になって不安になった。


案内されるまま中へと進むと
『琉駕』さんと『紘』さんが居た。


「「おかえり!」」


『え…た、ただいま…?』


施設でも余り言わない言葉で
少し戸惑いながら『ただいま』を言った。


「朱音の部屋は二階で俺の隣な?」


『え、マンションなのに
二階ってあるもんなんですか?』


「あー母さんと親父は金持ちだからな。」


『そうなんですか…。』


確かにマンションの最上階だし。
まるでドラマに出てくるようなお部屋。

私はとんでもない人達に引き取られたようだ。