奈緒珠さんは反対していたけど
最終的には私の意思を尊重してくれた。
「じゃあ退院する時に
私達の家にお引っ越しね!!」
嬉しそうに笑う『悠華』さん。
『あ、お願いします…。』
「もう家族なんだから敬語は禁止!
私の事は『お母さん』って呼んで♪」
お母さん、私にとっては縁も無い言葉。
「母さん。
ゆっくり慣れてくれればそれで良いだろ…。
俺は朱音と一つしか年の差は無いから
気軽に話そうな?」
『は、はい…。』
緊張はするけど
この人達の作る空気は嫌いじゃない。
「お話は終わりましたか?
そろそろ診察を始めたいのですが…。」
言いにくそうに医者が会話に入って来た。
「あら失礼しました。
付き添ってもよろしいですか?」
「構いませんよ。
傷と目の状態を確認するだけなので。」
私が寝ている時に巻かれたのか
その包帯が解かれていく。
「うん…問題無く回復してるね。
目は痛まないかい?」
『今は…なんともないです。
あの、どうして……。』
私に蒼空の目があるんですか?



