『誰…?』
「こんにちは。
私の名前は神崎 悠華って言うの。
こっちは夫の琉駕で息子の紘。」
急な紹介に困惑していると、
部屋に奈緒珠さんが入って来た。
「あ!神崎さん!?
あのお話はお断りした筈です!」
『…お話?』
「ねぇ、朱音ちゃん。
私達と家族になる気は無い??」
『……え。』
「神崎さん!
朱音ちゃんはまだそんな状態じゃありません!」
「苦しむだけなら誰でも出来る。」
今まで黙って私を見てた琉駕さんが口を開いた。
「重要なのは
それを自分の力に出来るかどうか。
朱音、お前にその気があるなら鍛えてやる。
決めるのはお前だがな。」
私の目を見て話すこの人は
嘘をついているようには見えなかった。



