『先生!蒼空は?蒼空はどこ!?』
周りに人が居ても構わず先生に詰め寄った。
「朱音ちゃん…。
貴女はあれから三日間眠っていたの。」
『三日…?』
「蒼空ちゃんは…運ばれた時にはもう…ッ…!」
言葉が言い終わる前に奈緒珠さんは
泣き出してしまった。
反対に私は…涙が出なかった。
『蒼空は?蒼空…蒼空……しえる!!』
蒼空の名前を呼び続けた。
私が蒼空に会ったのは『死体安置所』だった。
血色の良かった肌は青白くて
暖かった体温は酷く冷たくなっていた。
『嘘…これは蒼空じゃない!』
奈緒珠さんに抱き着き、
横たわる死体から目を背けた。
この現実を受け入れたくなくて…。
「朱音ちゃん…蒼空を刺した男は捕まったわ。
刑務所に入れられたって。」
『刺した男は…?
違う…蒼空を殺したのはその男だけじゃない!
蛇の模様を入れた男は!?』
「…彼は証拠が無くて不起訴になったわ。」
『不起訴…?どういう事??』
「罪に問われないと言う事よ…。」
『な、そんなのって無い!!
アイツがアイツがそそのかしたんだから!』
刺した男も許せない。
でも、あの男はそれ以上に許せなかった。



