『し…える?』
「おねぇちゃん…。
逃げなきゃダメじゃ……ん……。」
ドサリと地面に倒れる蒼空。
『蒼空!!』
「お前ら!アイツらを捕まえろ!!」
その言葉に大勢の人があの男達を取り囲んだ。
でも男はただずっと笑っていた。
それでも今は目の前に居る
蒼空から目が離せなかった。
「や…くそく…まもれなかっ…たの
しえるの…方だっ…たね…?」
『何言ってんの?死なせる訳無いじゃん!!
誰か!誰か救急車ぁ!』
「も…む…り……だよ…。」
『なんで、なんで庇ったのよ!!』
私が刺されていれば
蒼空はこんな事にならなかった。
「…ぉ……ねぇちゃん…す…きだか…ら…だよ…?」
『なら「無理」なんて言うな!』
ナイフを固定するように止血するが、
深く刺さっているのか血が止まらず
水の様に流れ出ていく。
「光喜!救急車まだなのか!!」
「今、こっちに向かってる!」
私達の方に二人の男の人が向かって来た。
『助けて!蒼空を助けてぇ!!』
私は涙ながらに訴えた。



