双姫 Ⅰ



『う……あぁ…ッ……!』


近付く男から離れたくて後ずさりする。


「蒼空ちゃーん?
今から君のお姉ちゃんが死んじゃうよ?
でも、安心して良いよ。
直ぐに君も同じ所に行かせてあげるから。」


「おねぇちゃん!おねぇちゃんッ!!」


泣いている蒼空が目に映った。


『蒼空!!』


ごめんね。


『私…約束守れないや。』


目を瞑り、涙を流した。


「直ぐにあの子も向かわせてやるよ。」


男が近付くのが分かる。


「おねぇちゃんッ!!」


「イッ!!このガキ!待ちやがれ!」


そして私に何かが覆い被さった。


目を開けると


『え……?』


「えへへ…間一髪だったねぇ……?」


背中にナイフが刺さった
蒼空が私を抱き締めていた。