「おーい。『神龍』諸君~?
これがなんだか分かるかな??」
男はどこか楽しげに
私達の髪を引っ張り上げた。
『離して!離してよ!!』
余りにも痛くて反射的に涙が出る。
それに周りに居る人達も
怖くて震えが止まらない。
「お前どういうつもりだ!!」
「おっと『楽龍』に『光龍』さんよ。
それ以上近付くなよ?
この可愛い
双子ちゃんの顔が傷付いても良いのか?」
「「ッ!?」」
ペタペタと私の頬に伝わる鉄の冷たさ。
恐怖は人を動けなくする
という事はこの事かと思った。
私は身体の感覚全てを失っていたから。
「お、おねぇちゃんに触らないでよぉ!」
蒼空がその様子を見て
耐えきれなくなったのか
空いた足で男の足を蹴った。
「痛てぇなおい、ガキが調子乗んなよ。」
『や、止めて!蒼空を傷付けないで!
お願い!お願いします!!』
男の態度が急変したのが分かり、
必死に頼み込んだ。
でも、
「言う事聞かない子にはお仕置きが必要だな?」
男は私の髪を離し、蒼空にナイフを振り上げた。
『止めてぇーーーーーーーー!!』
私は躊躇わず蒼空の前へ飛び込んだ。



