「良かったぁ!
おねぇちゃんがおねぇちゃんで!!」
『私も妹が蒼空で良かった!』
前の私ならこんな事言わなかった。
でも、本当に良かったと思えたの。
えへへ…と嬉しそうに笑う蒼空。
『蒼空には笑顔が一番似合うよ…。』
だから、そんな泣きそうな顔をしないで。
私が悲しくなるから。
「おねぇ…『あ!もうこんなに暗くなってる!』」
「え?わぁ、本当だぁ!!」
いつの間に日が落ちたのか
辺りは薄暗くなっていた。
『蒼空!帰るよ!!』
「うん!」
私は蒼空の手を引いて施設へ向かった。
『奈緒珠先生怒ってるかなー…。』
怒ってる奈緒珠さんを想像して
少し身震いした。
「おねぇちゃん!近道しよ!」
『…近道?そんなのあるの??』
「こっちこっち!!」
今度は蒼空が私の手を引っ張って走った。
引っ張られるままでいると
どんどん道が細くなり少し不気味になってきた。



