双姫 Ⅰ



それから私達は仲の良い姉妹になった。


でも施設だけじゃない
通ってた学校でも私の虐めは続いた。

蒼空がその場を見ると
イジメっ子を追い掛け回してた。


「おねぇちゃんやり返せば良いのに!」


下校中。
蒼空はやり返さない私をいつも怒った。


『ほっとけば良いよ。
それに私もこの色嫌いだから…。』


いつも考えてた。
どうして私だけ血のような『朱』なのか。
蒼空のように綺麗な『蒼』だったらと。


そしたら私を愛してくれるのにと。


『確かにこんな血みたいな色だったら
誰だって気持ち悪いよね…。』


「違うよぉ~?
おねぇちゃんの瞳の色はね?ほらほら!」


見てみて!と指を差す方向を見ると
沈みかけだからか夕陽が朱く輝いている。


「血なんかじゃないよ!
おねぇちゃんの色は綺麗な夕陽色!!

おねぇちゃんは蒼空の色の方が良いって言うけど
蒼空は『朱』が好き!!」


『蒼空…もう……馬鹿。』


「えぇ!?なんでぇ!」


いつもそうだった。
初めに蒼空が嫌いだったと
同時に自分の瞳の色を呪った。

でも、全部蒼空の言葉で
嫌いから大好きに変わっていく。


嘘で言ってるんじゃない。


偽りの無い笑顔で言うから
あぁ…本当なんだって思うんだ。


蒼空のそんな笑顔も大好きだった…。