「そういう事になるね。
親父達のキツい稽古に耐えたおかげ。」
『あー…私もそんな時があったなぁ。』
「あれはキツいよね…。」
『うんうん…キツいよね。』
同じ境遇の為、二人だけで話が弾む。
「おらぁ!お前ら二人だけで話進めんな!」
『あ、愁斗。居たの?
珍しく静かだったから気付かなかった!』
「俺さっきから喋ってんだろ!?」
『そうだったっけ?
てか、この部屋暑い…。
あのさウィッグ取っても良い?』
「朱音さんのそれはウィッグなんですか?」
『これは男装用に母さんに渡されたヤツ。
本当はロングの黒髪だよ。』
被っていたブラウンのウィッグを
取ると本来の髪が現れる。
『はい、これが本当の私。』
「「「「「……。」」」」」
…えーと皆さん?何故だんまりなんですか?
類なんか手で顔を覆って
なんかこの世の言葉じゃない事を発してますし。
『あ、嫌なら被ってるから!!』
慌ててウィッグを被ろうとすると
「「「「「そのままで良い(です)!!」」」」」
『え?あ、うん…。』
もの凄い剣幕で止められた。



