双姫 Ⅰ



「『双姫』はどこにも所属せず、
単独で行動をする一匹狼です。

女という噂はありますが、
誰も正体を知らない。謎の人物です。」


『………だからと言ってどうして
そいつが『双覇』より強いと思うんだ?』


「なんとなくだ。」


なんとなくかよ。
総長がそんなんで良いのか??
でも、光ちゃんも言ってたしそうなのかな?

……てか、そろそろ限界。


ガタッ


「どこに行く?」


急に席を立った私に玲が聞いてきた。


『……どこでも良いだろ。』


突然、声が低くなった私を
驚きの視線を送る『双覇』達。


私は元々人と話すのが嫌い。

あ、家族と『神龍』の皆、
それと直ちゃんと光ちゃんは別だけどね?


それにコイツらと馴れ合う必要も無いし。


何か言いかけようとする『双覇』達を
見て見ぬフリして教室を出た。


『………屋上にでも行くか。』


何故か『双覇』を見ていると憤りを感じる。

胸の辺りがムカムカするような……。

そんな気持ちを振り払いたくて
気晴らしにと屋上に足を運んだ。