双姫 Ⅰ



「わ、私が…襲われてる所を助けて頂いて……。」


そう言うと彼らは一瞬目を見開いて


「悪ぃ、言いにくい事言わせたな…。」


バツが悪そうに謝罪をした。


この人達本当に悪い人じゃないのかな?


「あの、
なんであの人を追っているんですか?」


とりあえず気になった事を聞いてみる。


「…アイツは一人で何もかも
背負って苦しんでる。
それを誰にも言わないし頼らない。

俺らを「頼れ」って言ってんのに
避けて逃げんだよ…。」


赤髪の人が悲しそうに顔を歪める。


「あの!私は貴方達の事も知らないし、
朱音さんの事も分からないけど
きっと危険に巻き込みたくなくて
逃げてるんだと思います!」


関わって傷付けないようにと。
私に「全部忘れろ」と言ったように…。