双姫 Ⅰ



『…他の奴の前でそんな仕草すんなよ?』


また襲われちゃうよ…。
今回はたまたま助けれたけど。


「へ!?あ、はぃ//////////」


彼女の顔がまた赤くなった気がしたけど
今はそれ所じゃない。


『…とりあえず人の多い所まで連れて行く。
俺が合図したら走れ、分かったな。』


「はい!」


彼女に手を貸し、立たせる。

そのまま何食わぬ顔で路地裏から出る。


『やっぱついて来てんな…。』


人通りの多い場所に出ても
気配がずっとついて来る。


『…おい、走っぞ。』


彼女にしか聞こえない声で話す。


「はい!」


握っていた手をギュッと強く握り返してきた。


『行くぞ!』


私が走ると同時に彼女も足を早めた。