双姫 Ⅰ



『さぁーてと、
お前には伝言を頼もうかな?
『サッサとケリをつけよう』と言え。』


バットを軽々と奪い、投げ捨てる。


『まさか幹部が
ここまで弱いとは思わなかったがな…。』


「な、なんで知ってんだよ!」


『んー?勘。その様子じゃ当たってんのか。
弱過ぎて笑えねぇぞ。』


「……うるせぇ!」


『おら、とっとと行けよ。
そこのお仲間さんを連れてよ。』


怯える男の襟首を掴んで
倒れている奴らの元へ引っ張り、


ドン!


彼女の事を想って背中を蹴ってやった。


『二度とこんな真似すんじゃねぇぞ。』


ちゃんと脅しも忘れずに♪♪

それからの逃げっぷりにもウケたわ(笑)
『蛇蝎』の奴らって喧嘩出来ないけど
逃げ方は天下一品なんじゃない?


『…終わったぞ。落ち着いたか?』


彼女に近付き、優しく声を掛ける。


「あの…ありがとうございました!」


『別に良い。そうしたかっただけだ。』


「それにブレザーまで借りちゃって…。」


『いや、そりゃあその格好でウロつかれたら
また他の奴らに襲われるでしょ。』


なんたって…下着見えちゃってるし。