双姫 Ⅰ



『どうした、震えてるぞ?』


バットを持ってるのに
素手相手に負けるとかどんだけ弱いのよ。


『俺らが東条 魁を
恨んでる事は知ってるんだよな?

それで当の本人はどうしてる。
下っ端ばかりでつまらないんだが?』


「そ、総長はお前ら『双姫』を消す為に
『千騎組』と手を組んでるんだ!」


『あ?『千騎組』??』


「お、お前ら終わりだな!
組を敵に回したんだ、勝てっこねぇ!!」


『…その組って『神崎組』より強いか?』


聞いた事無い組だなぁ。
あるのは
『樺沢組』『來嶋組』『飯嶌組』の三組。

その上に『神崎組』がある。


「か、『神崎組』?
それって世界一の組じゃねぇかよ…。」


『俺はそこと手合わせさせて貰った事がある。
余裕で勝てたがな?』


「う、嘘だ!!」


『東条を仕留める為に俺は何でもしたさ。
喧嘩の仕方、どこをどうすれば気絶するか、
絞め技、銃の避け方…。

全て『神崎組』で覚えた。』


そして、私は強くなった。
これは直ちゃん達にも話してない。

知ってるのは父さんだけ、それだけ本気なんだ。