双姫 Ⅰ



『…とにかく止めても無駄だから。』


「朱音ッ!!」


『紘にぃ、しつこいよ。
少し黙らせてやろうか…?

と言いたい所だけど
そろそろお暇(おいとま)するわ。』


「この人数を
相手に逃げられると思うのか?」


『うん思ってる。
私を捕まえるなら囲うべきだったね。』


馬鹿だね。
丁度、入口を開けてくれるなんて。

私が居る所は小さい丘のようになってて
その下に『双覇』達が居た。

皆は私の後ろを回って来たみたいだから
私の目の前には入口の門がある。

ガラ空きのね。
勢い良く飛べば直ぐに出られる距離。

大人数で来たのは良かったけど
使い方を間違っちゃ意味無い。


『じゃあね。』


その言葉と共に私はジャンプして降りる。
そして、着地と同時に施設から飛び出した。