『それで?
ゾロゾロとやって来てどうするつもり?
復讐の邪魔しに来たとか?(笑)』
「…朱音。復讐なんて止めろ。」
『紘にぃ。
その言葉あの場に居たのに言えるんだ。
私だったら言えないよ。』
「…ッ……たまには兄ちゃんの言う事聞けよ!」
『…本当の兄ちゃんじゃない。』
「しゅ…おん…?お前…。」
『……紘にぃには感謝してる。
本当の妹じゃないのに可愛がってくれた事。
母さんと父さんも娘のように育ててくれた。
でも、
私にとって「本物の家族」は蒼空だけだった!』
この言葉を聞いた
紘にぃは少しよろめき、顔を手で覆った。
「紘!」
その異変に実基姉達が紘にぃに駆け寄る。
『双覇』はただ戸惑ってた。
私と紘にぃが
兄妹じゃなかった事を知らなかったらしい。
「朱音ちゃん…今迄家族として
過ごした時間を全部否定すんのかよ!?」
「嘘よね?ねぇ…朱音!」
「酷過ぎるよ…。」
「どれだけ貴女を
想っているか分かってるんですか!?」
分かってるよ、紘にぃの私を想う気持ち。
でも、私の気持ちは?
蒼空を失ってどうしようも無い
この気持ちはどうすれば良い?
空っぽなんだ。
心にポッカリ穴が空いたみたいに。
何かが欠けてしまったんだよ。
埋めようと思っても
埋められない位ソレは大きい。



