「口止めされたのか。」


「…そうです。
『蛇蝎』が情報を流すまで話すなと。」


それで蒼翔さんの歓迎会の時の事も
黙ってた事があります。


俺が倉庫に来た時には
蒼翔さんの姿は無かったというのは嘘です。


俺が倉庫に来た時、
蒼翔さんは
床に倒れている総長達を見詰めていました。


俺、許せなくて殴ろうとしたんです。
でも、蒼翔さんのあの表情を見ると
殴る事なんて出来ませんでした。


苦しそうな、悲痛な表情をしてたんです。


蒼翔さんは

『蛇蝎』が動き始めた。
私をあぶり出すつもりだろうって
いずれ『双覇』も狙われるから
私が引きつけるってそしたら影響しないって!


蒼翔さん俺らの為にあんな事したんです!


じゃなきゃ
『皆を頼む』なんて俺に言いませんッ!!


俺は自分の知ってる事を全て話した。