『光ちゃん、俺のクラスって?』


「朱音は1-Sだ。
頭脳明晰、運動神経抜群、家柄、
暴走族幹部以上が集まるクラスになってる。

旧校舎もあっから迷んなよ?」


『ちょっと待った…幹部以上って?』


「……聞いてないのか?悠華に。」


『初耳なんだけど(怒)』


「まったく、アイツは変わんねぇな…。」


『で?どこの族が居んだ??』


「しゅ…蒼翔のクラスには『双覇』が居る。
総長・幹部全員居るから気をつけろよ?
まぁ、正当な奴らだから大丈夫だろ。」


『……『双覇』?
確か全国一の暴走族だよな??』


「あぁ、表向きにはそう言われてるが
断然『双姫』の方が強い。」


『……。』


「なぁ、朱音…まだ追ってんのか?」


『今は蒼翔だ。それより着いたぞ。』


「………合図したら入って来れば良いから。」


『…ん。』


ガラ


「野郎共、静かにしろ~!」


「ギャハハ!!!おい、そりゃねーよ!」

「俺の消しゴム返せよ!」

「やなこった~」

「返せってー!」


……誰だよ消しゴム盗った奴、返してやれよ。


あー…光ちゃんの顔が……。
爽やかな顔に青筋浮かべちゃってるよ。
こりゃキレるな。


前もって耳を塞いだ瞬間、


「静かにしろって言ってんだろうがぁぁぁー!!」


鼓膜破れるって位の声が教室に響いた。