『…うわぁ、全然変わってない。』


「でしょう?好きなように回ってみたら?
私は子供達を見てるから!!」


『はい、じゃあ回って来ますね。』


奈緒珠さんと別れ園の中、外を回る。


『うわぁ〜どれも小さくて可愛い!!』


鉄棒、滑り台、シーソー、ブランコ。
どれも小さくて懐かしい。


『あの頃は大きかったのに
いつの間にか私がデカくなったんだな…。』


思い出が詰まるこの空間を暫く見つめ、
この後の事を考える。


そろそろ紘にぃ達にバレる頃かな?
『双覇』達も黙ってないだろうし。

んーでも見付からなければいける??

組は動かないかな?昔、父さんと約束したし。
私の復讐の邪魔しないでってね♪♪♪


『それにしても『蛇蝎』に追われて?
紘にぃ、直ちゃん、光ちゃんにも追われるな?
私は追われる身になったのか〜(笑)』


木陰に座り、空を見上げる。


『『双覇』の皆は…大丈夫かな……。』


あのまま疾風に押し付けちゃったけど
怪我は大丈夫だろうか。

と言っても私がしたんだけどさ。


でも、


『……会いたいな…。』


大好きな空から目を逸らし、
頭の中では皆を思い浮かべてた。