双姫 Ⅰ



「ああ゛?誰だテメェ……。」


ふーん?この私が分からないと……??


「…光喜……御臨終です…チ───(´-ω-`)───ン」


「え、ま、まさか朱音なのか??」


『ふふ、光ちゃん?歯ぁ食いしばんな。』


ドゴ!


「またパンチ重くなったな……?マヂ痛てぇ。」


『まぁね!皆に鍛えて貰ったし?
それより教室行かなくて良いの??』


「「あ…。」」


『ほらほら、案内して!行くよ。

あ、それとここでは神崎 蒼翔(あおと)ね。
ハッキングされても大丈夫だから。』


「分かった…じゃあ、行くぞ。」


『うん、じゃあね!直ちゃん。
暇になったら遊びに来るね!!!』


「おう、待ってるぞ!!!」


直ちゃに別れを告げ、理事長を後にする。


「…朱音、まだ忘れられないのか?
あれはお前のせいじゃないのに……。

ここに来て変われる事を
祈るしか出来ない俺は無力だな……?」


直紀の覇気の無い声が
部屋に響き、そして消えていった。