夜の街は煌びやかな明かりが灯っている。


その裏で私は男三人をシメていた。

街をフラフラ歩いてたら
見覚えあるような奴らが目の前を横切った。

私はソイツらを掴み、路地裏に連れ込んだ。


『蛇蝎』の下っ端…秋原、城田、宮下を。


「た、助けてくれッ!!」


『うるせぇよ。『蛇蝎』は名だけか?』


今の私は黒い仮面を付けている。
因みに男装してるからね。

左目を隠し、朱い目が見えている。


「お、お前なんなんだよ!?」


『俺は『双姫』だけど?』


「「「!!??」」」


『最近お前ら妙な動きしてるって?
もう一人の『双姫』に言われなかったか?』


「も、もう一人って…!」


『居たろ?白い仮面の『双姫』が。』


「『双姫』が二人!?」


『アイツは俺と違って優しいからな。
ここで会ったのを運のつきと思え。』


「や、やめッ!!」


ゴキッ!


「ぐあああああああああああッー!!!!」


『肩の関節外したくらいで喚くなよ。』


「止めてく…れ……。」


『東条はどこに居る?
教えてくれたらこれ以上痛め付けないでやる。

簡単だろ??』


「東条さんは俺らの恩人なんだ!
そんな事出来るわけねぇだろ!!」


恩人?
私にとっては憎むべき対象でしかない。
殺したくて殺したくて仕方が無い奴だ。