『あー俺さ『蛇蝎』に目ぇつけられたんだよ。』


あながち嘘でもない。うん。


『だから?もう、お前らと関わんねぇわ!』


「蒼翔?なんで急にそんな事言うんだよ!」


「そうだよ?ねぇ、嘘だよね?」


「冗談言わないで下さい。余りにも笑えません。」


「理由を話せ。俺らが守ってやるから。」


『…しつけぇよ。
関わんねぇって言ってんだ。
それにやっぱ団体行動?疲れるわ。

それに、お前らより強ぇから。
守る?笑わせんなよ。』


「蒼翔!ちゃんと教えッバキッ!!」


「「「「!!??」」」」


「あ、おと…?」


燐は頬を抑えながら戸惑った顔で私を見る。


『俺を守るってんなら膝つかせてみろよ。』


それから私は皆に殴りかかった。

二度と私に近付かないようにする為に。