『…混乱させたみたいだな?』
無理もないか。
いきなり正体知っただけでも驚くだろうから。
『でも、これだけは譲れない。
アイツらには黙ってて欲しい。』
「……分かりました。
でも、無理だけはしないで下さい。」
『…あぁ、努力するよ。』
それは約束出来ないけどね。
「あの!
俺らの総長達は昔、
貴女に助けて貰った事があると言ってました!」
は?私が玲達を??
「最初は『双覇』じゃなくて
『蓮覇』だったらしいです。
でもそん時は
まだ下っ端で他の族にヤラれてた時に
貴女が助けてくれたと。」
思い出した…。
そうだ、なんで忘れてたんだろう。
「それで自分達がトップになった時、
『双姫』から名を取って
『双覇』になったんです。」
『馬鹿な奴らだな…本当……。』
本当…馬鹿な奴。
『…あの時、助けたのがお前で良かったよ。
疾風、アイツらの事よろしくな。』
私は疾風を残し、屋上を後にした。



