双姫 Ⅰ



疾風side


屋上に居たフードを深く被っている
知らない男が俺の名前を呼んだ。


どうして俺の名前を知っているんだ?


そう思っていると


男がフードを少し上げ
左目だけがチラリと見えた。

昨日見た綺麗な蒼い瞳が。


ありえない。
どうしてこの人がここに居るんだ。
それも男の格好をして。


『双姫』は俺を助けた事と
『蛇蝎』と遭遇した事を
秘密にして欲しいと言ってきた。

『蛇蝎』が『双姫』の情報を流すまでの間。


俺は『神龍』と『双覇』に
力を借りるように言ったけど


『双姫』はそれじゃ意味が無いと言った。


俺はこの人が分からない。

どれがこの人の本性なのか分からないんだ。


疾風sideEND